長年顔を見ていなかった父親へ結婚することを機に話をしなければならなくなった筆者の年の差momo。
一般的な家庭であれば、本来家というのは落ち着く安らぎの空間であり、家族のと会話もリラックスできるでしょう。
しかし、年の差momoの実家ではバッタリ家の中で父親に会わないように常に気をつかうストレスフルの生活状態。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で、年の差momoは父親に結婚の話を投げかけることにしました。
この記事で、家のことで苦い経験をしてきた方は『こんな人もいるんだ!!』と前向きになってもらえれば幸いです。
そして、題名にある【俳優家族】とは何か。
アカデミー俳優賞なみの名演技をした家族がいますので、ぜひ読みながら名役者は誰か予想をたててみてください♪
そもそもなぜ父は妻と娘と会話をしてこなかったのか
2話目を読んでくれた方は少し感じられたかもしれませんが、父は会話をすると割とふつうな人で陽気なタイプかと。
また、父は家族が困ることのないよう仕事を続け、生活費など途絶えることなく家にちゃんと入れてくれています。
幼い頃の記憶をさかのぼると、父から怒られたことがなく、むしろとてつもなく優しかった印象です。
では、一体どうして一見ふつうな父が妻と仲が悪くなり、娘とも会話ができない状態にまでこじれてしまったのか。
年の差momoなりに分析した結果はコチラです。
- 妻が気難しい性格だから
- 育児に興味がなかったから
順に紐解いていきましょう。
妻が気難しい性格だから
おかしな家族になった原因の根源は「母の気難しい性格」が一番かと。
年の差momoの母はかなり扱いにくい難しい性格で、怒りの沸点がよくわからず、少し不安定な一面があります。
外で周りに人がたくさんいる中でも平気で娘や親戚に声を荒げたり手をあげたりと、周りが見えていないことが多々。
口も悪いので、普段から人の気持ちを考えず嫌味のふくんだ言葉ばかりを発します。
一方のうてんきで穏やかな父は、最初はうまく母を丸め込んでいたのでしょうが、次第に嫌気がさしてきたのかなと。
年の差momo自体には特に父が嫌いという概念は小さい時はなかったのです。
しかし、母から父への文句や嫌いなエピソードを散々聞かされ、だんだん父とは会ってはいけないと思うように。
また、あげくのはてに母からは『ワタシのいない間に仲良くお父さんと話してるんでしょ。』と嫌味を言われる始末。
本当にその一言がめちゃめちゃ嫌で、自分を精神的苦痛から守るために父親を避け続けてきたのだと分析しています。
育児に興味がなかったから
上記では父にはあまり問題がなさそうに見えますが、父は育児に興味がなく一切子育てに関わってきませんでした。
年の差momoがまだ幼い頃、母が無理やり父に『遊びに連れて行け(怒)』と言ってようやく一緒に出かけた記憶が。
しかし、その他には一緒に出かけたことも外食しに行ったこともなかったかなと。
母に色々と怒られるのが嫌で協力してこなかったとも捉えられますが、父にも自己中心的な要素を感じられます。
例えば、家の前に大量の蜂が飛んでいて中に入れなかった時。
自分だけそそくさと蜂を避けて家の中に入って行って、母と幼かった年の差momoを放置していったそう。
夫婦仲に亀裂が入ったのは、子ども視点ではありますがどちらかが悪いというよりそれぞれに問題があったのかなと。
【俳優家族】両家顔合わせなしで入籍〜父と娘のドキドキ対面〜
さて、前回の続きです。
年の差momoは、父と会話をすることを決断し、緊張でふるえながらも恐る恐る父の部屋をノックすることに。
コンコン。
…。
(応答ない…泣) コンコン。
……。
(おいおい、どうなってるんだ)ゴンゴンゴン。
………ん?!
ゴンゴンゴンゴンゴンゴン。
はい〜?!
最初は久しぶりに会話をすることが辛くて、泣きべそをかきながらドアを弱めにノックしました。
しかし、何度か叩くもまったく反応がないので最終的にはイラッときて強めにドアを叩くと開けてくれました。
どうやら父は耳栓をしていて気づかなかったようです。
年の差momoです。結婚挨拶のことですけども。
あ、はい。
○月○日の○時からでお願いします。場所はまだ決まっていないのでまた分かったら伝えます。
わかりました。予定を変更しておきます。
父はスケジュール帳をおもむろに取り出し、消えるボールペンを使って予定をゴシゴシと書きかえていました。
それでは、よろしくお願いします。
この度はおめでとうございます。
ありがとうございます。
そして、年の差momoは父の部屋のドアを閉めたのでした。
いやいや、上司と部下かよ。
リビングに戻ると会話を聞いていた母からツッコミが入り、緊張がフッと解けたこともあって何だか笑けてきました。
ただ、ひさしぶりに父を間近で見ましたが頭が白髪でまっしろになっていて、父は父なりに苦労があることを実感。
少しかわいそうだなと思ったのも束の間、今までの無関心さも走馬灯のようによみがえり複雑な気持ちになりました。
【俳優家族】両家顔合わせなしで入籍〜結婚挨拶の前日〜
父も踏まえての結婚挨拶は、「年の差momoの家族3人&お相手」の4人で行うことに。
以下は、結婚挨拶をする前日に母が父に場所を伝える時の会話です。
ゴンゴン。(ドアオープン)
おん?!!びっくりした〜(驚)
場所ココになったから。
と、くわしい場所を書いたメモを父に渡してくれました。
わかりました。
ほんで、事前情報とか話しといてあげようか?何か聞いておきたいことはないのか?
いや、明日の当日に本人さんに直接聞くから別にいいよ。
あっそう。(ドアピシャリ)
と言って母は父の部屋のドアを閉め、プンスカしてリビングに戻ってきました。
人の親切を逆撫でして、やっぱりアイツはかわいげがない人間だ。
と年の差momoに話していましたが、聞いても怒るだろうなと予測しただろう父の気持ちが何となくわかりました。
【俳優家族】両家顔合わせなしで入籍〜疎遠な父と結婚挨拶へ挑む〜
さて、一般的な家庭でしたら、子どもの結婚相手には我が家に来てもらっておもてなしをすることでしょう。
または、どこかでお食事ができるように手配して一緒に仲良く現地へ向かうこともあるかもしれません。
年の差momoの家族はもちろんふつうとはかけ離れていて、結婚挨拶の会場は現地集合解散と決めてのぞみました。
ホテルのラウンジ前にて集合を決めていましたが、母と娘でホテルに向かって歩いていると何だか見覚えのある顔が。
ちょっと。アレそうじゃない?!
アレは…父かもしれない!!
ホテルの建物前にゴリラのような威圧感の放った大柄の人がデデーンと立ってコチラを仏頂面でガン見していました。
めっちゃ真顔でこっち見てるわよ。
顔こわすぎるんだが(怯)。
表情ひとつ変えないで突っ立っている父でしたが、母と娘で歩いているととうとう父の元へ到着してしまいました。
あそこだよね。すごい外から丸見えなラウンジだね。
と、ホテルの方を指差して真顔のまま話しかけてくる父でしたが、一体どういった気持ちだったのか見当つきません。
仕方なく3人で一緒にホテルまであと少しの距離を無言で歩き、現地に向かいます。
ラウンジに着くと、すでに年の差momoの23歳年上の彼が待機してくれていました。
はじめまして。〇〇と申します。本日はお時間を作っていただき誠にありがとうございます。
はじめまして。こちらこそ本日はどうもありがとうございます。よろしくお願いします。
と先ほどの真顔の顔とは打って変わってめちゃめちゃ笑顔炸裂で挨拶をする父。
す、すごい演技力です(驚)。
簡単な挨拶をし終えた後、4人で予約していたラウンジの奥の席に移動します。
いや〜おめでとうございます。遅くなりましたがまずはご挨拶ということで名刺を。
いえいえ、ご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。名刺ですね。
まるで取引先との会話のよう、男同士での会話が始まり、母と娘は黙って聞いていました。
ははあ。ドコドコにお勤めされているのですね。お勤め場所遠いのではないですか?!
などと、意外にも父から先導を切って話が進められていきニコニコと終始愛想がよく普通に喋っている父にビックリ。
共通の趣味がいくつかありまして、休日は年の差momoさんと6時間山登りしたりするんですよ。
6時間も!!ほほ〜う、私にはできません笑。でも共通の趣味があるのは良いですね。ウチは聞いているかもしれませんがそういったものはありませんから。アハハ〜。
とチョイチョイ自虐ネタを交えて父は笑っていましたが、母の方をチラッと見てみると怖い顔をしていました笑。
しかし、〇〇さんご年齢を伺っていたのですが、思っていたよりだいぶお若く見えて、アハハ〜。
またもや母の顔を覗いてみると、『失礼なことを』と小声で言いながらさらに険しい表情に(苦笑)。
席についてコーヒーが出てきてから20分ほど経ち、だんだん話すことも減ってきた頃。
じゃあそろそろ、お二人は家の内覧とかの予定あるみたいで忙しいだろうから。この辺で、ね。
と、母が切り上げるような形で一言はなってくれました。
そうだね。えっと、ここは1時間席にいれるのかな?
はあ?!(怒)二人はこれから忙しいからあまり長居させないであげなさいよ。
わかった。また今度お会いできる時はゆっくり食事でもしましょうね。
この時年の差momoと母は顔を見合わせ驚き、父が次も会うつもり満々であることに思わず吹き出してしまいました。
それと、ハイこれ。今日のお茶代に使ってよ。
と、父は年の差momoにお年玉のような小袋を差し出してきたので、中を見ると1万円が入っていました。
お、お年玉?!ありがとう。
カバンの中に入れてたちあがって出る準備をしていると、すでに母がレジに行って会計を済ませていました(驚)。
すみません、ありがとうございます(驚)
それじゃあ、これにて解散しましょう。サヨウナラ〜!!
と、父を肘でつきながら退散するよう促し、父も『それじゃ』と笑顔で挨拶して去っていきました。
次回、両家顔合わせなしで入籍〜年の差彼の親族編〜
アカデミー俳優賞をさしあげたいレベルの高い演技力を発揮した父に正直かなり驚きでした。
父は年の差momoの方にも時折目線を向けて話てくれていて、父の娘を想う気持ちが少し感じられた気がします。
しかし、家に帰ると通常運転で結婚の挨拶を機に家族の中で何かが変わることもなく、父は黙って引きこもり状態。
今さら家族の仲が戻ることは絶対にないですが、父の俳優ぶりはあっぱれだと感じた年の差momoでした。
さて、結婚挨拶が終わった後、23歳年上の彼は深刻な面持ちで年の差momoに相談をしてきました。
実は…。僕の母親が意外にもどうしても年の差momoちゃんの親御さんにご挨拶をしたいと言いだしてきて…。最初、両家顔合わせはしないという方向に決まっていたのにややこしくして申し訳ない。
あとは「お相手・お相手の親族・年の差momo」で会ってご挨拶する流れに決まっていたのですが。
お相手のお母様から、年の差momoの両親ともお会いしたいとのお話がありました。
もちろん両家顔合わせするのが正しいですが、また年の差momo家族全員集まるのはなかなか厳しいものがあります。
はたして年の差彼の親族とのご挨拶はどうなってしまうのでしょうか。
次回に続きます。
まとめ
以上、「【俳優家族】両家顔合わせなしで入籍に至るまで③」という話題でした。
父を交えて結婚挨拶した日の夜、年の差彼が父の名刺にあるメアドにお礼のメールをすると珍返答が…。
23歳年上彼と父との奇妙なメールのやり取りもはじまります。
男同士でメル友に?!
両家顔合わせはすることに?!
年の差momoは無事に入籍することができるのでしょうか…。
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